2008年3月12日水曜日

チョウゲンボウのいる橋


散歩にはカメラと双眼鏡を欠かさない。夏井川の堤防や河川敷にも季節の花が咲き、野鳥がやって来る。カメラは主に花やハクチョウを撮るため、双眼鏡は野鳥を観察するためだ。

ここ何日かは国道6号バイパスの終点、夏井川橋でハヤブサの仲間のチョウゲンボウを観察している。いつもの散歩コースをたどって橋に近づく。と、橋脚に取り付けられた作業台の柵=写真=に、黒く小さなかたまりがくっついている。双眼鏡で確かめると、やはりチョウゲンボウだ。ハトくらいの大きさだから、タカの仲間としては小型の部類に入る。

この橋では3年続けてチョウゲンボウを観察している。今は1羽だが、去年と一昨年はつがいで羽を休めていることが多かった。4羽になったときもある。橋の下にはヨシ原が広がっている。チョウゲンボウの大好きなノネズミなどがいっぱい生息しているのだろう。

「キキキキキキ」。あるとき、けたたましい鳴き声が響き渡った。見ると、チョウゲンボウがどこからか飛んで来て、橋げたに止まるところだった。近くの電信柱に止まって辺りを見回していることもあったから、いよいよ橋はすみかであり、休み場であり、子育てハウスに違いない。

休んでいるときのチョウゲンボウは実に物静かだ。太陽が殊のほか好きなのか、夕方は夕日に向かってじっとしている。朝は朝で、朝日に向かってじっとしていることが多い。

ただし警戒心は強い。堤防から眺める程度ならチョウゲンボウも平気だが、河川敷に降りて橋脚に近づくと一発で逃げられる。間合いを測るのが難しい鳥だ。

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