2008年4月2日水曜日

菜の花を摘まないで


わが散歩コースでソメイヨシノの花を楽しもうと思ったら、まずいわき市北部浄化センターの「百本桜」だ。千本はないから百本にしたが、数えたわけではない。百本もないかもしれない。いずれ数えようと思っている。

その敷地の外、夏井川の堤防の菜の花が満開になりつつある。ある日、小さな札が立った=写真。「お願い/この菜の花は堤防の美化のため、種を蒔(ま)きました。大事に育てていますので、花をつまない様ご協力ください(またこの花は観賞用で食用には適しておりません。)/北部浄化センター」

前に夏井川の堤防で摘み草をする人がいる話を書いた。いるどころか、かなりの人が堤防に来て菜の花を摘んでいることが、これで分かる。

ここの菜の花は整然と生えているので、誰かが種をまいたのだろうとは思っていた。
3月19日にはごみ収集車が河川敷に下りて、作業員が大水の置き土産(ごみ)を片付けていた。

なるほど、こうした努力があって、堤防はきれいに保たれているのだと感じ入ったものだ。

堤防の菜の花は、人為的に種をまいたものと、大水がもたらしたものと二つある。摘むのも、食べるのも人の勝手だが、年に何度かある大水は堤防に土の栄養分を運ぶと同時に、重金属などの汚染物資も残す。

菜の花はだから、見るだけにとどめるのが無難ではないだろうか。ソメイヨシノの花が咲き出すと、いよいよ見ることが楽しくなるよ。

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