2008年5月19日月曜日

蒸し釜炊飯第二弾


夏井川渓谷(いわき市小川町上小川字牛小川)の無量庵には蒸し釜がある。朝、それでご飯を炊いた。あらかた焦げてしまった1回目の教訓を生かして、木炭の量を半分にする。米は前回と同じく3合にした。

火力が半減したからか、上竈の温まり具合がだいぶ遅くなった。湯気出しから立ち昇る熱気も弱い。前は15分もするとご飯の焦げたにおいがしたものだが、今回はその時間になってようやく上竈の半分が温まってきたな、といった感じである。

25分が過ぎると、上竈がよほど温かくなってきた。湯気出しに手をかざすと熱い。蒸し釜に耳を近づける。かすかな音がする。ラジカセを止める。どこか土の中からかすかに聞こえるような音。そう、水道管から水が漏れているような音だ。「コポカポ、コポカポ」が、だんだん大きくなって「ゴボガボ、ゴボガボ」になる。

35分経過。「ゴボガボ」が急に静まる。が、白い湯気はみえない。ここは勘と経験がはたらいた。上の湯気出しと下の通気口に蓋をして、むらしにかかる。

羽釜=写真=を取り出して蓋を開けたら、いい具合に炊きあがっている。焦げてもいない。やや軟らかいのは少し水が多かったからだろう。2回目にしてはまずまずといったところか。

燃料の木炭の分量はだいたい分かった。耳を澄ますことの大切さも分かった。あとは白い湯気だが、おそらく米3合では羽釜から湯気が噴きこぼれるまでにはいかないのだ。羽釜の容量にしては少なすぎるのだろう。人が来たときに5合くらい炊いたら白い湯気が噴くかもしれない。次はそうしようと決めた。

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