2008年5月28日水曜日

三春ネギ苗定植


三春ネギ苗に黒い虫がついて葉を食害した、きのう(5月27日)の話の続き。

週末に夏井川渓谷の無量庵へ出かけ、庭の菜園に設けた苗床で三春ネギを育てた。3分の1強はカブラヤガ(あるいはタマナヤガ)の幼虫に食いちぎられたが、残りはなんとか太さが鉛筆大になり、丈も30センチメートル前後に生長した。

5月18日に定植用の溝を切った。スペースは4畳半一間ほど。そこにうねを四つつくって溝に石灰をすきこんだ。1週間後の25日朝、夜来の雨が上がったところで無量庵へ車を飛ばす。苗床を見るとやはり黒い虫が1匹、ネギ苗に巻きついていた。すぐブチッとやる。

苗床はせいぜい座布団1枚分だ。移植ベラを土にさしてグイッとやり、土塊をほぐして苗をばらす。太い苗、細い苗を選り分けたあと、太い苗を溝に並べる。

3条は太い苗を少し離して、最後の1条は細い苗を束ね、束ね植えた=写真。細い苗は芽ネギとして食べられればいい、捨てるのはもったいないから――。といえば聞こえはいいが、なんとなくけちくさい精神が作用したらしい。ネギが収穫期を迎える秋までの「つなぎ」になれば、と。

わが生まれ故郷の田村市常葉町、広く阿武隈高地では8月、「曲がりネギ」にするために「やとい」という斜め植えをする。もちろん「一本根深ネギ」も作っているから、すべてそうではないが、「曲がりネギ」に関しては今が仮の定植、8月が本定植というところか。

三春ネギ苗を植えたことで今年も食べながら種を採る準備は終えた、というだけでなにやらホッとする。あとは太陽と土と雨と人間の「四者会談」がうまくいくかどうかだ。

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