2008年6月4日水曜日

池波正太郎の風邪予防対策


作家の故池波正太郎さんが『男の作法』のなかでこんなことを語っている。

「冬なんかに、ちょっときょうは寒い、風邪を引きそうだなあと思ったときは、入浴をしても背中は洗わないほうがいいよ。(略)背中の脂っ気がなくなってカサカサになっちゃうと、そこから風邪が侵入してくるわけ」

土曜日(5月31日)に標高600メートル前後の「いわきの里鬼ヶ城」へ行ってきた。雨に濡れたわけではないが、背中に冷たい風がさわるような感覚があった。それが始まりだったらしい。月曜日になって鼻がむずむずしてきた。背中もかすかにザワッとする。

池波さんいうところの、背中から風邪を引いた――と感じたので、急いで風邪薬を飲んだ。それがよかったのか、火曜日にはボーっとした感じが少し治まった。鼻水が垂れることもない。

5月はさわやかな月の印象があるが、実際はどうなのか。小名浜測候所の観測によると、今年の5月の平均気温は14.8度(平年15,1度)、日照時間は156時間(平年198.4時間)、降水量は185.5ミリ(平年147ミリ)と、平年よりは寒くて雨が多かった。カラッとさわやかな日は確かにあったが、長続きはしなかったのだ。

快晴・薫風と同時に、曇雨天・冷風に見舞われる5月。孫が風邪を引いて熱が下がらない、というので、週末の対面はしばらくおあずけになった。こちらも風邪を引いたからいたしかたない。

「梅雨に入ったようなものですね」があいさつ代わりになるほど、ジメジメシトシトの日が続く。いわき駅前の「ラトブ」から眺めた街も、風邪を引きそうなくらいに寒々としていた=写真。今朝、空を仰ぐと「雨過ぎて雲切れるところ」に、うっすらと青空がのぞいていた。例年だと、あと1週間以内で東北地方南部も梅雨入りをする。池正流風邪予防対策をお忘れなく。

0 件のコメント: