2008年6月6日金曜日

熱帯菌「ダイダイガサ」


「いわきキノコ同好会」の会報第13号が届いた=写真。キノコ観察会記録や報告のほか、肩の凝らないエッセーなどが掲載されている。

末尾に収められている「観察会既採集菌一覧」に興味をそそられた。同好会では毎年2~3回、いわき市内の山でキノコ採集会を開き、どんなキノコが生えているかを調べる。さらに双葉郡楢葉町の委託を受けて、8回にわたって同町の菌類を調査した。「採集会一覧」には両方の調べで得られた菌類が網羅された。

1回は楢葉の調査と重なっているから、実回数は平成8~19年の12年間で32回だ。その結果として、特定できないもの(不明菌・仮称)も含めて採集されたキノコは561種に達した。内訳を記すと、【真菌門】が①ハラタケ類396種②ヒダナシタケ類83種③腹菌類16種④キクラゲ類6種⑤子嚢菌類40種、【変形菌門】が20種である。

特筆されるのは、熱帯菌の「ダイダイガサ」が楢葉町、いわき市湯本町・平の石森山・四倉町で確認されたことだ。どんな経路でいわきまで胞子が来たか。空からか、海(港)からか。ゆゆしいことではある。

絵本などでおなじみの「ベニテングタケ」は、観察会では確認されていない。同じく、キクラゲ類の中に「アラゲキクラゲ」はあっても、「キクラゲ」はない。このへんがいわきの菌類の面白いところだ。

いわきは南方系と北方系の生物がせめぎあい、重なり合う地域。キノコに関しても同じことが言える。すでに阿武隈産トリュフが発見されている。その延長線上でキノコに思いを寄せていると、「新種発見」も夢ではないかもしれない。

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