2008年6月15日日曜日

地震で部屋の棚が倒れる


6月14日朝8時40分過ぎ、自宅のテレビに緊急地震速報が表示された。それから間髪をいれずに、揺れが来た。最初は小さく、次第に大きく長く、揺れが続いた。随分長い時間揺れていたような気がする。

新聞やテレビによれば、8時43分ごろ、岩手県内陸南部を震源とする強い地震があり、岩手県奥州市、宮城県栗原市で震度6強を記録した。福島県の浜通り地方は新地町で5弱、小名浜で4。久しぶりに浮き足立つ感覚を経験した。震源に近い山では、森がすっぽり陥没するような大規模地すべりが発生している。すさまじいものだ。

「岩手・宮城内陸地震」から1時間後。若い仲間が借りているいわき駅前再開発ビル「ラトブ」の6階、インキュベートルームに入ると、目を疑った。電話機やプリンターを載せておいた棚が倒れている=写真。資料も散乱している。とっさに思ったのは<誰かが侵入した>で、地震の影響だとは、にわかには信じられなかった。

重い物を上の方に載せておいたために棚の重心が高くなり、揺れると不安定さが増して倒れたのだろう。要するに地震対策がなっていなかった。その場にいたら心臓がバクバカクいったかもしれない。同時に、8時40分台にいったい何人の人が「ラトブ」にいて、どんなふうに揺れを感じたか。8階は?1階は?4、5階の図書館は? そんなことに思いが走った。

ルームの片付けはすぐ済んだ。機械も支障がなかった。が、あとで新聞号外を見て驚いた。いわき市内の小浜海岸でがけ崩れがあり、釣り人が1人巻き込まれて死亡した。不運としかいいようがない。この事故を重く見て、いわき市は職員200人を緊急に招集し、市内の被害調査に当たらせたという。

ところで緊急地震速報だが、これは「キジの警報」と変わらない。というのは昔、住んでいた家の隣人がキジを飼っていて、地震のときに地震よりほんの少し早くキジが鳴くのを何度も耳にしていたからだ。緊急地震速報を見て、それを思い出した。人間の地震感知・速報技術がキジ並みになったということは、一面ではすごいことではないか。

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