2008年7月21日月曜日

「木もれび」の庭のキノコ


「いわきアート集団はアートの表現で地域社会とコミュニケーションを図り、アートと市民の協働の『場』づくりを大切にし、アートを気軽に楽しみ親しめる事を目的にしています。ジャンルは絵画、彫刻、版画、書、写真、陶芸、織染、布、クラフト、等々の作家集団です」(展覧会案内状から)

いわき市好間町榊小屋のギャラリー「木もれび」で「いわきアート集団」の2期展覧会が今日(7月21日)まで開かれている。1期は6月(5~9日)に開催された。

で、昨日の日曜日(7月20日)午後、夫婦で出かけた。ひととおり作品を見たあと、テラスで芝生の庭を眺めながらお茶をごちそうになった。前に来たときと違って、庭がところどころ盛り上がっている。ン! キノコではないか。

1つ2つ採ってテーブルに置くと、がぜん興味を示す女性がいた。アート集団の一員の木版画家だ。彼女は庭をへめぐり、大きな木の葉と、形も色も異なるキノコを何種類か採って来た。

そこからが、私などとは違っていた。木の葉を皿代わりにしてキノコの形や大小、色を見ながら並べる。<おや、アートと同じ行為だ>。私は食・食不適・毒の三つに分類することしかしない。版画家はそんな実用性とは程遠い世界から心を遊ばせる。

彼女の並べ方に刺激を受けて、じっくり庭を歩いてみた。すると、また何種類かキノコを採集することができた。彼女もまた何個かキノコを採って来た。森に比べたら猫のひたいのような庭だが、それでもアイタケなど10種類のキノコが採れた。もっとあるかもしれない。

さて、わがカミサンも調子にのって、茶わんと一口まんじゅうが載っていた皿にキノコを飾った。料理の盛り付けと同じ要領で手が動く。意味よりバランス――がポイントらしい。

キノコを会場のアクセントとして誰かの作品のそばに置いた。意外と存在を主張する。<タイトルと作者名をつけたら、立派な作品だ。キノコがアートになる>と再度、思った=写真。

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