2008年7月22日火曜日

軒下にハチの巣が


日曜日(7月20日)、夏井川渓谷の無量庵へ息子が子ども(つまり孫)を連れて遊びに来た。廊下に立つとすぐ、風呂場へ通じる洗面所の軒下を見上げながら「ハチの巣がある」と言う。言われた方を見ると、ソフトボールよりは大きい、丸い巣があった=写真。盛んにハチが出たり入ったりしている。巣をつくっている最中だ。

1週間前には気づかなかった、というよりなかったはずだ。ここ何日かで働きバチたちがせっせと巣材を運び込み、球状の巣を築き始めたのだろう。2メートルも離れていない同じ軒下に直径10センチ大のハチの古巣がある。焼き物でいえば、新旧ともに同じ「練り込み」。アシナガバチの古巣も風呂場の壁に残っていた。どうもそこら辺はハチの巣に格好の場所らしい。

何年か前の朝、カミサンが風呂場のわきで草刈りをしていて、キイロスズメバチに刺されたことがある。やけどをしたような痛みが治まらないので、いわき市立総合磐城共立病院の救命救急センターへ車を走らせた。前日、よその町でハチに刺された男性が死亡する事故が起きていた。冷静ではいられなかった。

ドクターの指示で、点滴を打ちながらしばらく様子を見ることにした。呼吸困難といった急変はなかったため、カミサンはやがて帰宅を許された。ドクターの言葉が耳に残っている。「今度刺されたら、すぐ救急車を呼ぶように」

巣をつくっているのは同じキイロスズメバチである。カミサンが刺されたときは、風呂場の板壁のすきまに巣があった。その出入り口のそばで草を刈っていたためにチクリとやられたのだ。

軒下や樹枝の巣は、大きいのでは直径50センチを超えるものもあるそうだ。カミサンはむろん近づくべきではないが、ハチたちを刺激しないように巣の真下に行かなければ、まず大丈夫だろう。農家がそうするように、秋がきて「空き巣」になれば、「家宝」として床の間にでも飾っておくか。

とはいえ、そこにハチの巣があると知らずに近づく人間がいないとも限らない。注意喚起の立て札を軒下の前に設け、近くの窓には開放注意の紙を張ろうか、などと考えている。8月になると、息子の仲間が何日か泊まる予定というから。

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