2008年8月28日木曜日

布カバーを焦がす


昼はご飯を食べたあと、座いすを倒して昼寝をする。20年以上愛用してきた座いすのパイプが根元から折れたので、最近買い換えた。前のいすは背中にぴったり合って体がよくなじんでいた。今度のもなかなかよさそうだ。

ある日、いつものように居間で座いすを倒して昼寝をした。いすにはカバー代わりに布がかけられてある。布だからいすを倒すと垂れる。そばに蚊取り線香があった。

昼寝を終えて、別の部屋に少しいてから戻ると、カミサンが真剣な顔をして布を指さした。布に小さな穴があいている。「なんか焦げ臭いと思ってみたら、蚊取り線香の火に触れて布が焦げてたのよ」という。

わが家にはエアコンがない。網戸もない。昼間は庭からヤブカが入って来る。で、居間にいるときは蚊取り線香が欠かせない。その線香が座いすの陰にある=写真=のを知らなかったのだ。

注意しながらも、カミサンは半分笑いかけて口をつぐんだ。ずっと寝続けていたらダンナの髪の毛が…と悪い想像をはたらかせたのに違いない。

小学校2年のとき、住んでいる町が大火事に遭ってわが家も灰になった。以来、火の始末だけはきちんとする習慣がついた。が、今回は蚊取り線香に気づかなかった。あるかないかの髪の毛だって火事になったら大変だ。蚊取り線香をすぐ目に入るところへ移した。

0 件のコメント: