2008年9月19日金曜日

残留コハクチョウ合流


残留コハクチョウには時々、驚かされる。夏井川河口と横川でつながる仁井田川河口で単独生活をしていた最古参の「左助」が、4キロほど上流の夏井川にいる仲間のもとへ帰ってきた=写真。

9月15日早朝、いつものように堤防の上を歩いていると、国道6号常磐バイパス終点近く、夏井川橋の上流にコハクチョウが4羽いる。前日までは3羽だったが、どうしたのだろう。<まさか1羽はサギではあるまいな>。双眼鏡で確かめたらサギではない。4羽ともコハクチョウだ。

飛べる幼鳥の「さくら」のほかは、翼の折れ具合で確認する。一緒にいることが多い「左吉」「左七」、そして「左助」。残留コハクチョウが全部そろった。「左助」が自力で遡上して来たのだろうか。それはちょっと考えにくい。たぶん、毎日えさをやっているMさんが「左助」を軽トラに乗せて連れ戻したのだ。前もそうだったように。

でも、「左助」が自力で遡上して来たとしたら…。脚を傷めてぴょこたんぴょこたん歩く「左助」だ。必死になって水かきをしながら上流を目指した――と思えば、あっぱれ「左助」と言いたいのだが。

合流を確認してからきょう(9月19日)で5日目、4羽は夏井川橋下流、右に蛇行するいわき市北部浄化センター向かいの浅瀬に移動した。そこは今、夏井川橋上流の竹林をねぐらにしていたサギたちが眠りに就く前の、夕方の社交場になっている。ねぐらは浅瀬のすぐ近く、六十枚橋上流左岸の林に替わった。

ただし、「左助」は「左助」。集団生活になじめないのか、3羽とは少し距離を置き始めた。やがてふらっと流れに乗って下り、河口へ行ってしまうのではないか。そんな孤独癖・わがまま癖の気配が漂う。そうなるとまた、Mさんはあっちでえさをやり、こっちでえさをやりと手を焼くことになる。

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