2008年9月23日火曜日

きのこ観察会


いわきキノコ同好会(冨田武子会長)の平成20年度第1回キノコ観察会が日曜日(9月21日)、いわき市田人町の「おふくろの宿」を集散・昼食・鑑定場所、元朝日牧場付近など数カ所を採集場所にして行われた。会員10人余が参加した。

朝から雨の予想がはずれて、曇天無風の一日。雨にぬれることもなく、晴れて汗だくになることもない、山の斜面を上り下りするにはちょうどいい観察日和になった。

食菌探しに夢中の会員もいるが、まずは今の時期、どんなキノコが発生しているかを調べるのが、観察会の主目的である。食・食不適・毒に限らず、林内で目にしたキノコをサンプルとして1~2本採集する。それを「おふくろの宿」へ持ち帰り、1種類ずつ調査票の上に並べて鑑定する=写真。結果的には、60種前後は同定できたのではないだろうか。

前日土曜日、キノコ採りの人間が入ったに違いない山である。日曜日も水戸や宇都宮ナンバーの車が道端に止まっていた。これでは「落ち穂拾い」にならざるを得ない。そのうえ愛菌家の心理として、食菌には目がいっても食不適や毒キノコにはなかなか手が出ない。目撃したキノコより採集したキノコの種類が少なくなるのは当然だ。

60種前後というのは、予測の3倍くらい。グループの班長の案内がよかったのだ。複数の人間の目で見て観察・採集する威力である。

鑑定会=写真=では冨田会長が1つ1つ同定した。「ホウキタケ類」や「テングタケ科」といったくくりで名前を特定できないものもあった。色と形がかわいらしいヒメベニテングタケ、めったに発生しないハンノキイグチなどは、スケッチしたり、顕微鏡で胞子を調べたりして、記録と記憶にとどめておきたい種類のようだった。

食菌のハエトリシメジとミネシメジ、アイシメジも並んだ。私にはみな同じに見える。違いがやっと分かった。今回の観察会最大の収穫である。ハエトリシメジは酒を飲みながら食べると悪酔いするというから、朝、二日酔いでないときにみそ汁に入れて食べようかと思う。

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