2008年9月20日土曜日

夏井川の竹林伐採


朝夕散歩する夏井川左岸の向かいは平・山崎。小高い丘に浄土宗の名刹・専称寺がある。そのふもと、同じ浄土宗の古刹・如来寺までの間で河川拡幅工事が行われている。幹線道路を田んぼの中に付け替え、今ある道路を河川敷にする、今どき珍しい「大改造計画」だ。

下流の夏井川橋下で行われている土砂除去工事と連動しているらしい。山崎に住む人の話では、除去した土砂を新しい道路の盛り土に使っている。一石二鳥だが、砂だから強度はどうかというのが、その人の見立てだ。

夏井川橋の上流、専称寺と如来寺の間の岸辺では竹林の伐採工事も始まった。毎日バックホーが入って切った竹を束ねて運び出している=写真

下流の河川敷は流出する土砂より堆積する土砂の方が多い。いったん拡幅された川も、草が生え、ヤナギが生え、竹が生えて流れを狭める。いつかは元に戻るのだ。戻るどころか、異変ももたらす。

夏井川は平・塩と中神谷の境界付近でS字形に大きく右へ蛇行している。河川拡幅が行われたあと、中州ができた。それで流れが変わったか、大水のたびに左岸がえぐられるようになった。で、しばらく前から立ち入り禁止のロープが張られたままになっている

放置しておくと、いつか堤防が切れて神谷の住宅地を洪水が襲いかねない。その対策として、右岸を拡幅して左岸への直撃を緩和しようという作戦なのだろう。行政が市民の生命・財産を守るのは当然だが、なにか「ほころび」の後始末に追われているような気がしないでもない。

夏井川河口の閉塞問題も、近くの人工海水浴場の建設と無縁ではないのではないか。そう感じている住民が少なくない。長いスパンで見ると、かなりの税金が費消されている――。河川改修、海岸改造は何のため、誰のためのものなのか。30年近く夏井川をウオッチングしている身には、そんな疑問も膨らんでくる。

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