2008年10月18日土曜日

コハクチョウが来た


いわき市平中平窪の夏井川に50羽近いコハクチョウが飛来した=写真。おととい(10月16日)、夏井川白鳥を守る会の人たちが確認した。第一陣がこれだけ大挙してやって来たのは初めてだという。

守る会が最初に確認した数は45羽(うち幼鳥7羽)。きのうの朝は3羽増えて48羽になっていた。夏井川第三の越冬地・小川町の三島にも何羽か姿を見せたらしい。何羽かは両方を行き来しているものと思われる。

おとといの朝8時半前、茶の間にいると「コー、コー」と鳴きながら上空を通過する鳥がいた。姿は見えずともコハクチョウであることは明らかだ。すぐ散歩へ出る。平中神谷と塩の付近は、夏井川第二の白鳥越冬地。しかし、川面にコハクチョウの姿はなかった。平窪へ向かったのか。

あとで守る会のホームページを開くと、16日に初飛来の記事が載っていた。先の大水で中州と岸の間に小さな流れができた。鳥インフルエンザ対策と転落防止を兼ねて、白鳥に直接触れないよう岸辺にネットを張ったという。新聞によれば、えづけも中止するらしい。

一方の神谷。きのう早朝、いつものように夏井川の堤防を散歩しながら双眼鏡で見ると、残留コハクチョウ最古参の「左助」が仲間3羽と一緒にいた。毎日世話をしているMさんが河口から軽トラに乗せて市北部浄化センター向かいの砂州へ連れ帰ったに違いない。白鳥飛来の知らせを受けたのだろう。夕方には1羽増えて5羽になっていた。

「左助」は、残留組だけではすぐ孤独癖を発揮するが、仲間がいっぱいいるとかえって離脱しにくいらしい。昨シーズンはMさんに連れ戻されて、そのまま仲間のもとにとどまった。今年残留した「さくら」も飛べるところまで体力が回復した。間もなく半年ぶりに家族と対面することになる。

飛来2日目の朝、守る会の記事に刺激されて平窪の夏井川へ車を飛ばした。48羽が長く一列になって羽を休めていた。コガモにオナガガモもいた。心がほころぶ光景だが、今年は鳥インフルエンザのせいでなんとなく近寄りがたい。そんな自分が嫌でも、感染源になるわけにはいかないではないか、と言い聞かせて帰る。

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