2008年12月9日火曜日

日曜日にいわきで「初氷」


日曜日(12月7日)は、午前中、夏井川渓谷(いわき市小川町上小川字牛小川)の無量庵で過ごした。三春・郡山方面を巡る予定だったが、お目当ての「阿久津曲がりネギ」が前日、平のスーパーで手に入った。出かけなくともよくなった。そうなると、やり残していた畑仕事が気になる。

早朝8時過ぎには、無量庵に着いた。V字谷である。尾根から中腹にかけては朝日が当たっていた。が、谷底に近い無量庵は日陰のまま。玄関の外にある手水鉢の水が凍っていた。途中、平野部にある「冬水(ふゆみず)田んぼ」も凍っていた。朝の散歩を兼ねて観察してきた限りでは、2008年冬のいわきの「初氷」だ。

海岸部にある小名浜測候所がまだ有人観測をしていた昨年は11月24日、おととしは11月25日が、いわきの「初氷」だった。小名浜の「初氷」の平年値は11月19日。12月7日の「初氷」は平年より18日遅いのだが、これほど観測日が離れると自信がなくなる。平地でも何日か前に氷が張ったのではないか、と思ってしまうのだ。

それはともかく、7日・日曜日の明け方は格段に冷え込んだ。氷もそうだが、無量庵の庭は霜で真っ白だった。白菜も白く霜をかぶっていた。霜の結晶はまるで針、いやトゲ状だ=写真。尿酸の結晶もこれか、これを複雑にしたものか、と連想が働く。無量庵の中にある寒暖計は氷点下4度を指していた。

「三春ネギ」の苗に寒冷紗をかぶせ、結球を始めた白菜にビニールテープの鉢巻きをした。ともに防寒対策だが、ネギ苗は虫よけと落ち葉の堆積防止、白菜はヒヨドリの食害防止を兼ねる。ネギ苗は根元で光合成をするという。落ち葉で光が遮られると、それができない。草を抜きとり、落ち葉をさらい、半円のパイプを利用して「ドーム」をつくった。

激辛トウガラシも霜に当たった実を枝ごと切り、輪ゴムで束ねて風呂場のタオル掛けにつるした。冬場はほとんど風呂を利用しない。展望用に窓を大きく取ってあるから、朝は日が差し込む。温室代わりになるので、トウガラシもすぐ乾燥するだろう。

あと、年内にしなければならない作業は、ほんとうはもう終わってなければならないサヤエンドウの防寒対策だ。そのへんから枯れたササを切って来て、芽が出たサヤエンドウの「コート」代わりにする。稲わらが一番だが、米を作っていないので手に入らない。なんでも身近にあるものを活用するのが、まねごとであっても農の営みの基本だ。

白菜は毎度、ヒヨドリとの競争になる。年が明けて1月も後半に入ると、鉢巻きをしていても攻撃される。中がえぐられて壺のようになったものは、漬物にはならない。春先に菜の花が咲くのを待つしかなくなる。あえて菜の花を食べたくて種まき時期を遅らせる人もいるが、そんなうねの余裕はない。

とにかく敵はヒヨドリ。ヒヨドリがいるためにのんびりしてはいられない。

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