2009年1月13日火曜日

夏井川にコクチョウ飛来


きのう(1月12日)の午後3時からまり、いわき駅前の「ラトブ」へ向かって車を走らせていたら、西から黒雲が膨らみ広がり、阿武隈の山々を覆いながら迫って来た。街に入ったら急にポツッポツッと車をたたき始めた。雨、というよりみぞれだ。

吹雪の写真が撮れるかもしれない――「ラトブ」の地下駐車場に車を止めて、デジカメを手にいわき総合図書館(4~5階)に入った。郷土資料のある5階北側の窓からいわき駅をはさんでお城山の崖が見える。それをバックにみぞれが雪に変わってふぶいていた。

まず資料のコピーをしてから、とそっちを優先させたのがいけなかった。5階にはコピー室が2つある。4階にも1つある。いずれも先客がいた。仕方ない、本を借りるか。借りる本は決まっている。本を借り、コピーをし終わってみたら、あれっ、日が差しているではないか。「にわか雪」だったのだ。

太陽に照らされながら帰途に就き、街を過ぎて夏井川の堤防へ出た。「にわか雪」をもたらした黒雲のカーテンが激しく揺れて海の方へ去って行くところだった。コハクチョウが休んでいる平・塩地内を過ぎると、黒い水鳥が2羽、夏井川の中ほどにいた。コクチョウである。

朝、散歩したときには、コクチョウはいなかった。そのあとに飛来したのだ、いや雪をもたらした黒雲から産み落とされたのだ。となれば面白いのだが、お隣の茨城県水戸市にある繁殖地・千波湖からやって来たのだろう。

おととしも11月にコクチョウが1羽、飛来した。しばらく塩~中神谷の夏井川に逗留したあと、どこかへ飛んで行った。

今度の2羽はつがいかもしれない。人間を恐れない。私が岸辺に立つと近づいて来た。私は、えさはやらない。と、長い首を水中に突っ込み、護岸ブロックに付着したノロのようなものを食べ始めた=写真。コクチョウは掃除屋か。

というわけで、目の前でじっくりコクチョウを観察することができた。吹雪の代わりに、コクチョウの写真が撮れた。結果オーライである。(コクチョウは今朝=1月13日=7時には、もうどこにも姿がなかった)

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