2009年1月15日木曜日

コクチョウ舞い戻る


毎日見に行くので、夏井川のコハクチョウについてはどうしても書く機会が多くなる。毎朝、コハクチョウにえさをやるMさんとも、堤防で会えば言葉を交わす。

きのう(1月14日)の朝、えさをやり終えて軽トラで帰って来るMさんと堤防の上で会った。Mさんは車を止めて「きのう(1月13日)の朝、(夏井川)河口にコクチョウが2羽来ていた」、助手席の奥さんも「体の大きさが違うの。1羽は子どもかな」という。

コクチョウについてはこちらが一日早く見ている。「おととい(1月12日)の夕方、ここに来たんですよ。昨日の朝見たらいないから、どこへ行ったのかなと思ってたんですが、河口へ移動したんですね」

「鮫川に半月ほどいて大騒ぎになったらしいが、それが飛んで来たのかな」とMさん。「そうですか。ところで、『左助』はどうですか」。「左助」はけがをして残留している最古参のコハクチョウだ。Mさんが苦笑しながら「あいつは夜、川を下ったり上ったりしてんだ。今朝(1月14日)は(河口から)戻って来た」。「夜遊びが過ぎますよね」「あははは」

「左助」は、今冬はまだ仲間が飛来したいわき市平塩(対岸でいえば平山崎)地内=写真=までさかのぼって行かない。残留2番手の「左吉」もサケやな場の下流、平中神谷字調練場にとどまっている。そこと河口との間を「左助」が行き来しているのだ。

Mさんとコクチョウの情報を交換したその日夕方、街から堤防経由で帰って来ると、12日に目撃した同じ場所につがいのコクチョウが舞い戻っていた。

たまたま下校途中の中学生が2人堤防にいた。カミサンの顔を見ると「○×のおばさん」という。「コクチョウがいるよ」と指をさすと、初めて「えっ、ほんとだ」。おしゃべりに夢中で川の中にいる黒く大きな鳥は目に入らなかったらしい。

Mさんの話だが、前日と同じ数のコハクチョウがいても「左助」と「左吉」がいないときがある。こちらは堤防から眺めるだけだから、「左助」も「左吉」もいると思い込んでいる。それと同じで、興味・関心がないとそこにコクチョウがいても見えないのだ。    
 
今朝(1月15日)はどこを探してもコクチョウの姿がない。このつがいのコクチョウも「左助」と同じで、放浪癖があるようだ。

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