2009年1月20日火曜日

霜柱を踏む


1月18日の日曜日は、用事があって夏井川渓谷(いわき市小川町)の無量庵で過ごすことができなかった。師走と正月は、そんなことがたびたびある。勤めていたころからそうだ。忘・新年会やイベントが土・日に入る。浮世の義理は欠かせない。

で、きのう(1月19日)の月曜日、「一日遅いオレの日曜日」と渓谷へ車を走らせた。雨上がり、冬型の気圧配置(西高東低)になって風がビュービュー吹き始めるころ、無量庵へ着いた。

畑の表土は凍っている。生ごみを埋めるだけだが、日が差して凍土が緩むまでは森を歩くなり、こたつに入って本を読むなりして過ごすしかない。無量庵の対岸の森へ入った。

「木守の滝」が凍っていないか、エノキタケが出ていないか、どこからか吹き飛ばされて来た小枝にキクラゲが着いていないか。なにかしらの「発見」と「実益」を兼ねて、歩く。結果はゼロでもいい。それを確認することで記録が蓄積される。

岸辺の林内に水力発電所の導水路があって、遊歩道を兼ねた巡視路が続いている。林は落葉樹が多い。冬は空が広がり、放射冷却がきつくなる。巡視路を行くと、ザクッザクッと地面が音を出して沈んだ。霜柱が立っていた。落ち葉に覆われたところはさほどでもない。土だけのところが部分的に盛り上がっている=写真

暖冬とはいえ、寒さがピークを迎えつつある。夏井川に注ぐ沢の、「木守の滝」のしぶき氷も成長を始めた。本流、「籠場の滝」の岩盤も少しだが、しぶき氷が張りついてうっすら白くなりかけている。

去年(2008年)の記録を見ると、1月末にはグンと冷え込んで「木守の滝」のしぶき氷がてっぺんまでつながった。「籠場の滝」の岩盤も全体がしぶき氷をまとっていた。その姿に近づこうとしている。

アスファルトに覆われたマチの道路は、厳寒期も夏の暑い盛りものぺっとしたまま。路面がぬれていればうっすらと氷が張るくらいだ。すっかり忘れていた霜柱の感触が、氷の冷たさが、夏井川渓谷の森へ分け入ってよみがえる。冬はこうなんだ――。

週末、家庭菜園に立つとはいえ、土のある暮らしからは程遠くなった。子どものころは土のある暮らしそのものだった。雑木林で遊び、刈り田で遊び、校庭で遊んだ。せめて今はときどき、腐葉土の堆積した森の小道を巡って、いろいろと足で考える。

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