2009年1月23日金曜日

煙突から立ち昇る白い煙


朝晩散歩をしている、夏井川下流の堤防から3つの煙突が見える。2つは堤防のそばの工場、1つは左岸の山側にある清掃センター。いつも白い煙(水蒸気?)がモクモクと立ち昇っている。

雨が上がったきのう(1月22日)朝、堤防をとことこ歩いていて、清掃センターの煙が2つに分かれて立ち昇っているのが見えた。直感だが、風はない、でも空気は冷えている、上昇気流ができないから寒気に抑えられて左右に煙が分かれるのだ――そう思った。

風のない冬の朝、野焼きの煙が水平に漂っているときがある。それと同じではないのか。寒気と重力に、煙といえども支配される。水蒸気も同じように支配される。実際はそうではないかもしれないが、私にはそんなイメージが浮かぶ。

写真を――と思ったが、堤防からは電線が邪魔になって撮れない。電線のないところまで行ったら、煙は1つになっていた。あとで再度撮りに行ったが、やはりただの煙でしかなかった=写真

清掃センターの煙は、年末・年始には消えた。操業を休んだのだから当然だが、煙を吐かない煙突はなぜか寂しく感じられた。煙が復活して、今年もいわきの社会が動き出したことを実感した。

堤防そばの工場についても、煙を眺めながら勝手にあれこれ想像する。今日は週末だから休んだか、生産調整をして一部操業を中止したか、などと。

去年は2つの煙突から煙が立ち昇っていた。きのう、煙を立ち昇らせていたのは1基だけだった。あらゆる業種が世界同時不況の影響を受けているという。この工場もそれと無縁ではないだろう。

今朝は雨。散歩は中止したが、あとで街へ行くとき、車を走らせながら煙の有無を見てみようと思う。なんとなく気にかかるのだ。

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