2009年1月30日金曜日

磐越・東北道を行く


きのう(1月29日)の続き。いわき―仙台間をマイクロバスで往復した。常磐・磐越・東北道を利用して片道ざっと2時間強。自分で車を運転すれば景色を見るゆとりはない。が、今回は運転手付き。列車でもバスでもそうだが、運転しないとき、私は車窓に映る風景にくぎ付けになる。

車内で眠ったり、本を読んだり、おしゃべりしたりはしない。風景を見ないともったいないではないか。いつもそう思うのだ。

最初はマイクロバスの中央にいた。が、どうも写真を撮るには都合が悪い。サービスエリアで一休みしたあと、マイクロバスの最前列に移った。運転手と同じ視線で風景を見ることができる。

郡山までの磐越道では、いわきとわがふるさと(田村市)の山々が現れては消えた。水石山、矢大臣山。田村に入って高柴山、雲をかぶった大滝根山、別名「田村冨士」の片曽根山、移ケ岳。サービスエリアでは、ワシが翼を広げたような鎌倉岳が見えた。郡山市へ近づくと安達太良山の巨塊が迫ってきた。

東北道は阿武隈川流域の平地と山地の境目あたりを走る。阿武隈川は見えない。安達太良山がやはりすごい塊となって西に見える。雪をかぶっている。東に見える北阿武隈の稜線は結構ギザギザしている。私の住む南阿武隈のなだらかな稜線とは随分印象が違う。

行きは晴れ。帰りも晴れだったが、「福島飯坂―福島西 ユキスリップ注意」の表示が出た。近づくと晴れているのにそこだけ雪雲が低く漂っている=写真。運転手が渋い顔になった。が、幸いみぞれが窓をたたくだけで福島を通り抜けることができた。

磐越道は久しぶりの利用だった。上下がともに2車線になっていた。対面通行ではない。安心感がまるで違う。

となると、また別の感慨が生まれる。頭の中の地図には仙台までつながった常磐道が見える。そうなれば、今度のような旅は簡単にできる。娘が仙台にいる人間は常磐道の早い全通を望んでいる。春に娘が仙台に移り住む友人もそうに違いない。

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