2009年2月15日日曜日

須賀川の曲がりネギを食べる


田村市の実家へ帰った折、お土産にたくわん・キュウリの古漬け・須賀川の曲がりネギ=写真=などをもらった。実家の近くのスーパーで曲がりネギも買った。

スーパーで買った曲がりネギは郡山産だという。葉先がカットされ、皮がむかれてややしわしわだ。「阿久津曲がりネギ」だろう。いわきでも買って食べたことがある。須賀川の曲がりネギは別名「えびネギ」と呼ばれる「源吾ネギ」か。土付き、枯れた葉先付き。カットも、皮むきもしていない。畑から取れたばかりのものをもらったらしい。

「阿久津曲がりネギ」は白根も青い葉も甘く、やわらかく、とろみがある。それについては前に書いた。須賀川の曲がりネギはどうか。いつものようにジャガイモとネギの味噌汁にした。甘い。やわらかい。風味もある。とろみは、「阿久津曲がりネギ」ほど濃厚ではない。さっぱりしている。

甘く、やわらかいネギの種子は市販もされている。いわき市平中神谷のわが住まいの近く、といっても1キロ余離れた所に住む知人から、先だって長ネギをもらった。もともとがネギの産地として知られている旧神谷村の旧家だ。「昔からの『神谷ネギ』か」と聞けば市販のネギで、種を採って栽培を続けているという話だった。

私が栽培している「三春ネギ」も甘く、やわらかく、香りが高い。私は、「三春ネギ」は「阿久津曲がりネギ」と同じ「加賀群」で、「阿久津曲がりネギ」の親類だとみている。須賀川の曲がりネギが「源吾ネギ」だとしたら、こちらは「千住群」でやや異なる。とはいえ、食味・風味では遜色がないのだから、どちらも「マル」だ。                               
普通に売られている、太くて立派な「一本ネギ」は味もそっけもないので、今はほとんど食べない。地ネギが手に入らなくなったとき、仕方なく買う程度だ。ネギは言うまでもなく、甘みとやわらかさと香りがイノチ。そこから地ネギを見直してみてもいいのではないか、という思いがずっとある。

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