2009年4月3日金曜日

ジャガイモを植えに


夏井川渓谷(いわき市小川町上小川字牛小川)でも種イモを植える時期がきた。と、思っているのは私だけで、住民はとっくにジャガイモを植え終えたのかもしれない。

いわきの平地と違って、牛小川では3月が終わろうとするかしないかという時期にならないと、種イモを植えない。早く植えると、芽が出たころ晩霜にやられる。そのために植える時期を少し遅らせるのだ。

最初から植えずに、去年取り残して地中に眠っている子イモが育つのを待つ、と冗談をいう人もいる。「ふっつぇイモ」という。確かにその通りで、渓谷の埴生の宿・無量庵の菜園でも、毎年「ふっつぇイモ」が芽を出す。育ててみると少しは収穫がある。

いつまでも「ふっつぇイモ」に頼るわけにはいかない。今年はちゃんと種イモを買って植えなくては――。きのう(4月2日)夕方、四倉の種苗店をのぞいた。「メークイン」と「キタアカリ」は売り切れ、「男爵」と「アンデス」が残っていた。

私がジャガイモを栽培する最大の理由は、味噌汁にしたときの「三春ネギ」との相性のよさからだ。三春ネギの甘み・風味・軟らかさ、これが煮崩れしかけたジャガイモとまざりあって絶妙な味を醸し出す。三春ネギとジャガイモの味噌汁に限って言えば、私は煮崩れするジャガイモが好きだ。

「メークイン」は煮崩れしにくいタイプ。「男爵」はホクホクして煮崩れしやすいタイプという。「男爵」系の「キタアカリ」がない以上は「男爵」を選ぶしかない。「男爵」1キロを250円ちょっとで買った=写真。イモを買うのは何年ぶりだろうか。3年、いや4年?

うねの3分の1はいつでも種イモを植えたり、春野菜の種をまいたりできる状態になっている。種イモを買った以上は即、行動だ。きょう、街の歯医者で「親知らず」の治療をしてもらったあと、無量庵へ直行して種イモを植える。

そうして春の畑仕事を始めることで、残ったうねには三春ネギの苗を植え、さらに余ったうねには何の種をまくかが決まる。既にサヤエンドウはうねの一角で越冬し、芽を伸ばし始めている。5月にはキュウリとナスと激辛トウガラシの苗を買って植える。これは定番だ。

時期を逃すことなく、逃したらおしまいだから、頭の中で秋口までを見通した栽培計画を立てる。決まったら一気に種をまいたり、苗を植えたりしてうねを埋める。農的な想像力が試されるときだ。

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