2009年4月15日水曜日

四倉のオープンガーデン


いわき市四倉町に住む、「農家林家」のカミサンの同級生がオープンガーデンを手がけている=写真。スイセンとクリスマスローズ、ムスカリ、ユキヤナギ、レンギョウの花などが満開だというので、「アッシー君」を務めた。

いわき市民の憩いの森、フラワーセンターのある石森山の北側、常磐道の高架橋をくぐってほぼ一直線にあぜ道を走ると、花盛りの家にたどり着く。そこが目的地。西に仁井田川、東と北に杉山を背負った「ヤマザキ(山崎)の家」だ。

前の庭、裏の水路と庭、脇の斜面が石積みの花壇になっている。ロックガーデンである。圃場整備中に出てきた石や、草刈り中に頭を出していた石を利用して、自分でセメントを買って来て練り上げ、石を積み、コンクリートで固めたという。なかなかの力技ではある。

農林業とは無縁のマチから、若くして山あいの旧家に嫁いだ。以来、会社勤めの夫とともに「農家林家」の道を突き進んできた。オープンガーデンに続いて、脇の杉山を案内された。自分の本職を見てくれ、ということだろう。

嫁の忍従を「怒りのエネルギー」に換えて杉の手入れをしてきた、という。杉山は間伐・枝打ちが行き届き、日も差してせいせいするくらい。下草刈りもする。林床にはナメコのほだ木が伏せられていた。シイタケのほだ木も合掌に組んであった。「怒りのエネルギー」はいつか「楽しみのエネルギー」に変わったのだ。

シイタケは出始め?らしく小さい。が、ひびわれて白っぽくなっている。「出てすぐ干しシイタケになっちゃった」。雨が降らないから空気が乾いている。空中湿度が低いので、子実体が発生しても大きくなる前に干からびてしまう、というのだ。

似たような話を、「土曜朝市」で生産者から聞いた。早くから春野菜を栽培するのだが、まったく雨が降らないために野菜が育たない。知り合いに「今年のソメイヨシノはいまひとつ色が冴えなかったような気がする」というと、やはり雨不足が原因と言われた。色だけでなく花も小さかった。雨不足は大地のすべてに影響する。

帰りに「干しシイタケ」とスイセンの切り花、そしてダンナさんが力を入れている木工細工のひとつ、孟宗竹の「ロウソク立て」をもらった。スイセンたちも雨不足のなかで必死になって花を咲かせたのだ。そう思うと、健気なものを感じる。昨日(4月14日)夕方に降り始めた雨は、今朝には上がった。少しは慈雨になったろうか。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

阿部幸洋の阿部の字間違っていました。ウチのカミサンにこっぴどく叱られました。
他人様の名前間違うのは最大の失礼事だと!
夕刊、露沾の前に何にも付かなくてホットですね。
阿部さんにゴメン、ゴメン。
お金があれば、欲しい絵一杯でした。