2009年5月7日木曜日

ミノウスバが大発生


わが家の庭にニシキギがある。生け垣にも一部、マサキがある。ともにニシキギ科だ。そこに卵を産みつけ、晩春になると孵化して木の芽を食べる虫がいる。ガの一種・ミノウスバの幼虫だ。成虫は前年の秋にニシキギ科の木の枝に卵を産みつける。

去年の秋、枝に産卵する成虫を目撃したので、あとで卵のついた枝をカットした。それで済むはずはないから、今年の春になって新芽にとりついている孵化直後の幼虫のかたまりを始末した。二重に防御したので一安心のつもりが、そうではなかった。

虫もバカではない。波状攻撃よろしく、時期をずらして産卵した成虫があるのだろう。始末のできなかった卵が孵り、散開した。一部、マサキの葉が丸裸になった。何年か前にもミノウスバの幼虫が大量に孵り、ニシキギと何本かのマサキが丸裸になったことがある。周期的に大発生するのか。

たまたま家にやって来た人間が「『虫がサワサワ音を出して葉を食べている』と言っていた」という話を、あとでカミサンから聞いた。食べる葉がなくなり、小道を隔てて移動を開始した幼虫が隣家の塀に取りつくようにもなった。その隣家から初めて連絡があった。そこまでいくとは異常だ。

で、昨日(5月6日)は朝から夕方にかけて、コウモリ傘を開いて逆さに持ち、マサキの枝をたたいて落ちて来たミノウスバの幼虫を集め、徒長枝を切り落とした=写真。ついでに、伸び過ぎたほかの木も。最後はしかたがないから、残った枝に薬剤を散布した。かわいそうにクモも何匹か道連れになったことだろう。

ミノウスバの幼虫は散開したら手に負えない。枝をたたくと糸を引いて落ちてくる。それを捕殺する。しかし、触れる葉があれば、そこにとどまる。地面に降りても幹に取りついて葉に戻る。捕まえきれない。

義父が生きているときは、毎年、やって来て生け垣を剪定してくれた。生け垣は人の背丈ほどに保たれていた。亡くなってからは私がやるのだが、それはカミサンに尻をたたかれてのこと。やる年もありやらない年もありで、生け垣の背が伸びてしまった。ミノウスバの幼虫が安住する環境ができあがったようだ。

生け垣を剪定するのは、見た目のきれいさを保つだけでなく、害虫を予防するためのものでもあったのかと、今さらながらに思う。

0 件のコメント: