2009年5月15日金曜日

志賀敏広個展「花」のPR


双葉郡川内村に住む陶芸家志賀敏広さんの個展が5月26日から31日まで、いわき市平字大町のアートスペース・エリコーナで開かれる。今回は陶芸ではなく、油絵。「花」を主題にしている=写真。絵描きとしては“いわきデビュー”の展覧会だ。

私の実家のある田村市常葉町と川内村は、阿武隈高地の最高峰・大滝根山と山頂部で隣り合っている。日常行き来するには遠いが、意識の外にある場所ではない。15年以上前になるだろうか、実家へ行った帰りにカミサンと川内村の彼の(そして、奥さんの)工房を訪ねた。それ以来の付き合いだ。

遊び心が旺盛な人間である。手料理をふるまうコンサートを開いたり、マツタケを焼いて食べる酒宴を催したり、川面を渡る風と水の流れを舞台にした箏の演奏会を開いたり……。こちらも嫌いではないから、何度か招きに応じて駆けつけた。

創作活動も陶芸にとどまらない。木工が得意だ。径30センチはある丸太を脚に利用した板テーブルと丸太を割いた長いすのセットを買って、夏井川渓谷の無量庵へ運んでもらった。今も庭にでんとある。

美大出だから絵が“本業”なのかもしれない。とはいえ、これまで絵が話題にのぼることはなかった。今年1月にやって来て、「いわきで個展を開く、ついては同い年のよしみで案内状に文章を書いてくれ。テーマは花」というので、初めて絵を描いていることを知った。深く考えることがあって、還暦を迎えた。それも作用しているようだ。

コンサートも開きたい――いつもの遊び心がうずいた。おそらくいわきでは初めての「一絃琴コンサート」を会期中の30日午後5時過ぎから開く。そのことも盛り込んだ案内状を頼まれてつくった。

というわけで、今回は志賀敏広さんの個展と一絃琴コンサートのPRとなった次第。30日の夕方、たまたま来場していれば一絃琴の音色も耳に入ります。いちおう整理券を発行しましたが、同一会場ですから「立ち聞き」です。どうぞエリコーナへ足を運んでください。

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