2009年6月7日日曜日

“草刈り隊”出動


春のいわきのまちをきれいにする市民総ぐるみ運動最終日のきょう、6月7日は「清掃デー」。夏井川渓谷(いわき市小川町)でも早朝6時、各戸から人が出て県道沿いのごみ拾いを実施した。私も前夜、無量庵に泊まってごみ拾いに参加した。

前にもこの欄で書いたが、ごみは本当に少なくなった。捨てる人間が減ったこともあるが、それ以上に拾う人が増えたのだ。川前町の市民団体「川前発 夏井川をきれいにしてみま専科」が3月初旬、谷まで下ってごみ拾いをした。それもあって、われわれが拾ったごみは1人当たり不燃、可燃それぞれ1袋にも満たなかった。

参加した9人のうち、4人は草刈りに精を出した。昔、旅館だったとかいう空き家があって、朽ち果てる寸前だったのが解体され、更地になった。更地になれば草が生える。放置しておけないので“草刈り隊”が出動した=写真

あばらやのころ、無量庵へやって来る若い連中は心霊スポットではないか、などと面白がっていたが、地元の人間にとっては誰かが入り込んで火をあましたりしないか、という心配があった。解体されてそれがなくなると、今度はボサ(ヤブ)化する心配が出てきた。

不在地主なので、誰かが管理を頼まれているのだろう。が、どうしても十分とは言い難い。行楽客が「景勝の地なのに草ぼうぼうにしている」などとまゆをひそめることもありうる。それは地元の住民にとって耐えがたいことだ。で、地元の環境維持のために自主的に草刈りをすることにした、というわけだ。

さて、常磐で用事があるため、午前10時には無量庵を離れて街に下った。江田では消防団員がポンプ車を繰り出して防火水槽の点検をしていた。高崎踏切付近では交通安全協会の関係者がごみ拾いをしていた。小川の一筋町に入ると、同じく子ども会の一行がごみ袋を持って道を歩いていた。

いわきではこの3日間、延べ20万人以上が出て公園を、道路を、側溝を、家の周りをきれいにしたはずである。いわきの誇る市民活動の一つである。

0 件のコメント: