2009年6月24日水曜日

なんだ、この暑さは


なんだ、この暑さは――。気象情報でそうなることは分かっていたが、あまりにも唐突な暑さではないか。梅雨入り後、ぐずぐずした天気が続いた。梅雨だから当然。それがきのう(6月23日)、急に真夏の日差しになる。梅雨前線が通過して西風が吹き、海風が入りにくくなったためだという。

朝9時すぎ、かかりつけの診療所へ行った。診療所を出たのはほぼ30分後。この30分差でいきなり熱い空気に包まれた。こんなに急激に空気の熱が変わるのか。帰宅したあとは窓という窓を全開する。それでも暑い。バザーで買った卓上温度計の針が30度超を指している。半袖の上着をぬいで、半袖のシャツだけになった。ついでにズボンもと思ったが、それはやめた。

一気に大地の湿りが蒸発する。ブロック塀も輻射熱を発するようになる。そんなイメージが頭をよぎる。夏井川渓谷(いわき市小川町)の無量庵へ出かけて草刈りでもしようか。それをしたらこの暑さだ、間違いなく熱中症にかかっているだろう。どこかの国の人間のように日中は家で静かにしているのが一番だ。                    
でも、午後に行かなくてはならないところがあり、夕方にも用事ができて出かけた。夕方の行き先は新舞子海岸だ。車の窓を全開して海岸道路に出ると、急に空気がひんやりしてきた。半袖シャツから冷気が入り込み、背中の汗を冷やす。たちまち寒いくらいになる。

新舞子海岸からの帰りは夏井川の右岸堤防を利用した。今にも夕日が水石山の右のはずれに沈もうとしていた=写真。暑い一日を象徴するようなまっかっかの火のかたまりだった。それで思い出した。6月24日は美空ひばりの命日だ。「舌頭に港町十三番地ひばり逝く」。そんな字余りのバレ句を、亡くなったときに酔って口にしたこともあった。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

暑さの不快とは対照的に1日が静かに暮れようとする心静かな夕景ですね! 

私もきのう大きな火の塊の光景を目の当たりにして喧騒な飲み会に出かけました。

沈みゆく1日とは裏腹に飲み会の時間の無駄を実感せざるをえませんでした。

きれいな夕景です!