2009年7月19日日曜日

「滝つぼ」の歌


南東北は、まだ梅雨は明けない。が、この数日、一日のうちにもカッと晴れて積乱雲が発達するときがある=写真。気温がぐんぐん上がって梅雨が明けたかと思えば、夕方にはまた灰色の雲が空を覆う。その切れ間、切れ間に太陽の“間接光線”が広がる。独立した灰色の雲の峰にも光と影ができる。

夏と梅雨が空でけんかしているような夕方、住んでいる地域の有志による月に一度の飲み会が近くの居酒屋で開かれた。

「会社人間」から地域の「社会人間」になるのを待っていたように、誘われて5月から飲み会に参加している。初回、調子にのって2人で二次会に行った。次の日は、宴のあとの頭痛の朝。で、翌日に予定のある6月は欠席した。一次会だけなら翌日に予定があっても差し支えないか――7月の飲み会には出席した。

月によって顔ぶれは変わる。多くて7~8人。開催日と場所は決まっている。欠席の場合だけ幹事に連絡する、というしきたりらしい。初めての人が2人いた。年齢をいえば、5月は私が最年少。今回は四倉の石材会社の社長さんが一つ下で最年少だった。この人はなかなかユニークだ。こちらは先刻、バスの広告で“顔なじみ”。

要は、近所に住む独り暮らしの元校長先生を引っ張り出して、楽しくやりましょうという会。先生は欠席した。それもあってか、今回はカラオケ会になった。社長はかなりのどに投資をしているようだった。

という流れのなかで、カラオケでうたう歌ではないが「滝つぼの歌」を紹介する。同じ居酒屋のさる空間に生理現象が生じて閉じこもったら、こんな張り紙があった。「滝つぼの 外にもらすな 玉の露 霧もまとめて 滝つぼへ」。最後の「滝つぼへ」は少々字足らず、「白い滝つぼへ」とでもしたいところだが、なかなかやるなと思った。

店主の一人言、という断り書きが憎い。で、こんな追伸もあった。「一歩前へ!! 立たずに直れ」。ゆらゆら揺れるほどではない。粛々と滝つぼに意識を集中させた。

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