2009年7月25日土曜日

夏キノコを採りに


うっとうしい梅雨空。でも、気温は高めに推移している。きのう(7月24日)、無量庵(夏井川渓谷)でキュウリを摘んだあとに、森の夏キノコをチェックした。

キュウリはざっと3日おきに摘みに行く。そうしないと肥大して“ヘチマ”になってしまうからだ。今回はしかし、キュウリより夏キノコが頭にちらついて離れなかった。

梅雨キノコのウスヒラタケだけでなく、夏キノコのタマゴタケ、チチタケ、イグチの仲間が発生しているに違いない。夏なら夏、秋なら秋、冬も春もそうだが、その時期に採集したキノコが、その時期になると記憶の深部から浮上してきて、「森へ行かなくては」と体が動くのだ。

雨模様のなかを、傘を持って森に入った。傘は雨のためだけではなく、クモの巣を払う、キノコが大量に採れたときには容器にする、という利用の仕方がある。

遊歩道沿いの伐木、倒木、立ち枯れ木、もちろん地面もさらっと見ながら行く。すぐ、地面からアイタケ、ドクベニタケが頭を出しているのに出合った。ウスヒラタケも1カ所でとろけかけていた。アイタケは固まって発生するということはない。が、遊歩道沿いに点々と頭を出していた。中発生というところか。

狙いのチチタケはなし。タマゴタケは2つあったが、柄が折れ傘が変色していた。まだしっかりしている柄の方を採り、アイタケを何個か採った=写真。その日、わが家で油炒めにして晩酌のおかずにした。

アイタケは、特にうまいというわけではない。が、これといったものが採れない今の時期、いかにもキノコらしい味わいを与えてくれる「リリーフピッチャー」のような存在だ。といって、食べたのは私だけで、カミサンは料理をしたものの、口にはしなかった。やはり、どこかで私の「キノコ眼」を信用していないのだ。

いや、タマゴタケは喜んで食べる。アイタケは、私と違って未知のキノコに等しいから、手が出ないのだろう。知人の本には、てんぷらがおいしい、とあった。アイタケは、これからしばらくは発生する。今度採ったら、てんぷらにするか。

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