2009年8月12日水曜日

ツバメのねぐら探訪


日本野鳥の会いわき支部のHPに、ツバメのねぐら観察会の予告が載っていた。その数、なんと数万羽! 夏井川河口周辺を目的地に、日曜日(8月9日)夕方6時、河口の夏井川サイクリング公園駐車場集合で行われるという。夏井川に関するフィールドノートに新たなデータを書き込むチャンス、と足を運んだ。

のっけからミスをする。夏井川サイクリング公園は河口右岸にある。左岸の沢帯(ざわみき)公園駐車場で待つこと十数分。それらしい人は1人来たが、車が現れる様子はない。おかしい。いるのは家族連れやカップルだけ。彼らは、ツバメには見向きもしない。そのうち、対岸の堤防上を人がぞろぞろ歩いているのが目に入った。対岸が集合場所だったか。

急いで車を動かし、駐車場に止めてあとを追う。途中まで歩いて行って、足が止まった。7時から生後2カ月弱の孫のお守りをしなくてはならない。もう一組の祖父母とバトンタッチをする約束になっているのだ。時間を逆算すれば、歩いて移動していては間に合わない。駐車場に戻って堤防上の道を車で追った。

上流へ向かうこと2、3キロ。六十枚橋近くのヨシ原にあるサイクリングロードに一行が陣取っていた=写真。春先、枯れヨシに火が入れられ、芽生えたヨシが2メートルを超えるまでに成長し、大きな草のジャングルを形成している。案内人は旧知のKさんだった。キノコ観察会で顔を合わせる男性も参加していた。Kさんからいろいろ話を聞いた。

ツバメがねぐら入りをするために、夏井川河口周辺の空に集まり始めるのは6時50分くらいから、だという。足元は薄暗くなっても上空はまだ明るいのでそんな時間になる、人間の日暮れの感覚とツバメの日暮れの感覚とでは時間差がある、とKさん。

ところがKさん、いまひとつ自信がない。今年は仕事が超多忙でねぐらを確認していないのだという。去年までは確かにここがねぐらだった。三々五々、どこからともなく現れたツバメたちが近くを旋回する。やがて黒く大きな塊となってヨシ原の上を旋回する――。今年もここがねぐらなら、そういう状況を目にすることができるのだが、という。

双眼鏡でツバメたちが集まり始めたのが分かった。肉眼では見えない。と、ケータイに連絡が入る。孫のお守り交代を促す電話だった。相撲でいえば、序の口の取り組みを見ただけだ。黒い塊は後日の楽しみにして、泣く泣く現場を離れた。

あとで野鳥の会いわき支部のHPをのぞくと、観察会の様子が書き込まれていた。参加者は19人。ツバメたちは曇天のために早々と6時半ごろ、対岸(左岸)の上空に集結した。その後、下流の中州にねぐらをとったらしく、目前のヨシ原には現れなかった――。

晴天の日は、ねぐら入りはもっと遅くなる、ねぐらも広い範囲を想定しておかなければならない、らしい。上の孫(2歳3カ月余)の退院があさって(8月14日)に決まった。そのあと、独りで見に行くか、子と孫を誘って3代そろって見に行くか。女性陣にはしかられそうだが、そんなことを思い巡らせている。

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