2009年8月15日土曜日

庭にやって来るチョウ


「あれっ、クロアゲハ?」。カミサンが庭を見て言った。急いで庭に出ると、大きな黒いチョウがホトトギスの葉に止まっていた=写真。カメラのレンズを伸ばして3回ほどシャッターを押したら、ヒラヒラ空に舞い上がった。黒い翅に白い紋がある。図鑑に当たったら、モンキアゲハらしかった。

庭は狭い。そこに種々雑多な木が植わってある。カキ・プラム・ニシキギ・カエデ・ムラサキシキブ・ビワ・サンショウ・フジ・ミツバアケビなどのほか、生け垣代わりのマサキとサンゴジュが隣地との境界を仕切る。これにホトトギスやミョウガ、シラン、イカリソウその他の草花が密生する。混植が過ぎて緑自体が窒息しそうなくらいだ。

庭をじっくり観察するようなことはしない。が、「アゲハ」クラスのチョウが現れると、自然に目で追う。写真にも撮る。5月下旬にはアオスジアゲハとアカタテハが同時にやって来て、盛んに樹上で吸蜜していた。

ほかに記憶にあるのはキアゲハ、ジャノメチョウの仲間。ユズの幼樹の葉を食べ尽くしたのはキアゲハの幼虫だったか。

モンキアゲハは本州の関東以西、四国、九州、南西諸島に分布するという。いわきは東北と言っても北関東圏とそう変わらない。いわきに迷い込んで来たのか、定着したのかはむろん不明だが、今まで見たことがない生き物を見かけるようになるのは、決して喜ばしいことではない。専門家に「普通にいますよ」なんて言われたら恥ずかしいが。

月遅れ盆なので、誰かの魂がアゲハになってやって来たか。きのう(8月14日)はキアゲハも現れたという。

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