2009年8月22日土曜日

ヤブヤンマ飛来


わが家の庭は、狭い割には木が多い。いや、密植状態だ。虫たちにはそれが、ちょっとしたえさ場・休み場・狩り場になるらしい。

草むらにはヤブ蚊がひそんでいる。庭のミョウガの子を採ろうとすれば、長ズボンにはきかえなければならない。車に乗ったらすぐエアコンをかける。蚊は風に弱い。車内に風を起こさないと、たちまちチクリとやられる。家では蚊取り線香が欠かせない。

ときどき茶の間に珍客が現れる。スズメ、クワガタ、カミキリムシ、ジャノメチョウ、セミ、クモ、アシナガバチ……。

茶の間の天井板を四角い竹筒が支えている。十数年前、そこに穴を開けたハチがいた。野外からせっせとえさを狩り、竹筒の中に運び入れている。と、今度はその巣を攻撃するハチがやって来た。攻撃バチが巣からえさをくわえ出しては捨てている。えさは小さなクモだ。ハチの子も天井から降って来た。ジガバチ系のハチらしかった。

先日は、茶の間の電球の笠とひもを利用してオニグモの子が円網を張った。朝にはいったん網を片づけ、宵になると再び網を張る。なかなか几帳面な性格だ。羽虫を減らしてくれるので、網を張っても放置しておく。

で、さきおととい(8月19日)のことである。茶の間で本を読んでいたら、脇腹の方で羽音がする。オニヤンマ?だ。部屋を飛び回り、ホバリングをしたかと思うと、テレビ台や茶ダンスに止まって尾の先端をちょんちょんやっている。産卵行動か。しばらくそんなことを繰り返したあと、天井板に止まって動かなくなった=写真

あとでじっくり写真を見たら、オニヤンマとはちょっと違う。ヤンマ系には違いないが、オニヤンマよりは小ぶりだ。背から尾へかけての黄紋も違うようだ。ネットで調べると、ヤブヤンマの雌と分かった。

このヤンマは夕暮れ時に活発に動き回る。産卵も午後から夕方にかけての時間帯が多い。周囲を木立に囲まれた小規模な水域で、水際から少し離れた湿土や苔に雌が単独で産卵する、とあった。小規模な水域こそわが家の中にはないが、それ以外はヤブヤンマの産卵行動を促す環境と似ている、ということか。

ヤンマがちょんちょんやったあたりを虫眼鏡でのぞいたが、卵らしきものは見つけられなかった。

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