2009年8月31日月曜日

秋風ひんやり


あすは9月1日、「二百十日」だ。その言われ通りになって、台風11号が関東・東北地方に接近している。総選挙の投・開票が行われた日曜日(8月30日)は、朝から曇り時々雨の肌寒い一日になった。夕方、国道6号沿いにある気温表示板を見ると17度だった。時折、冷たい風がドッと吹いた。

「風の又三郎」の書き出し部分を思い起こした。〈どっどど どどうど どどうど どどう、/青いくるみをふきとばせ/すっぱいくゎりんもふきとばせ/どっどど どどうど どどうど どどう〉。あおいクルミの実も少しずつ熟してきたのか、くろずみ始めたものがある=写真。岸辺の木である。オニグルミは渓谷だけでなく、下流の河川敷にもかなり生えている

「風の又三郎」の9月1日は青空、現実には、その前々日の8月30日がひんやりするくらいの曇雨天。今朝はこれから風雨が強まりそうだ。

秋は月遅れ盆の終わるころから忍び寄ってきた。長い梅雨が終わって青空が戻った。と同時に、盛んにさえずっていたウグイスが沈黙し、ホトトギスも南に去って鳴き声が消えた。キノコも様変わりしつつある。夏キノコが消えて、秋キノコが発生する時期だが、きのう森へ入ったら、“端境期”なのかキノコの姿はなかった。

日本の政治の世界にも大風が吹いた。民主が大勝ちした。勝ちすぎてちょっと怖いくらいだ。自・公民はひとしお秋風が身にしみていることだろう。庶民の一人としては、政権交代という変化への期待と不安、これがないまぜになっている。

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