2009年9月16日水曜日

冷凍ブドウを食べる


夏井川渓谷(いわき市小川町)の無量庵で唯一、顔を合わせる業者と言えば、川前町のガス屋さんだ。ガス代がたまったので、日曜日の朝方、支払いに行ったついでによもやま話をする。「ブドウ園は、開園はまだですかね」「始まりました」というので、ガス屋さんの裏手にある「夏井川渓谷 葡萄の里」を訪ねた。

ブドウ園を経営しているご夫妻が直売所にいた。前の日(土曜日)、9月12日にオープンしたばかり。あいにくの雨、でもハウス栽培を分かっている人たちで結構にぎわったという。

試食用のブドウを口に含む。甘い。黒系は大粒「フジミノリ(藤稔)」、小粒「スチューベン」、黄緑色は確か「ハニーシードレス」と言った。種があるのは「スチューベン」だけ。甘くて種がないとくれば、食べやすい。と、ここまで打ち込んできて気づいたのだが、「シードレス」は「海の着物」ではなくて、「種なし」。「種なしハニー」だったのだ。

「フジミノリ」と「ハニーシードレス」の詰め合わせを買った=写真。生産者ならではの食べ方を教わった。「フジミノリ」は終わりに採ったものを冷凍しておき、正月に食べるのだという。幼い子どもにはアイスキャンデーの代わりになる。食べる前に少し置いておくと皮も簡単にむける。「冷凍ブドウ」とは味なことをする。

あらかた生で食べたあと、何個かをもいで冷蔵庫の冷凍室に入れた。凍ったころを見計らって取り出す。カチンカチンになっている。少し間をおいて食べると簡単に皮がむけ、甘い果肉がシャーベット状にほぐれた。長期間冷凍室に入れておくと、もっとシャリシャリするのだろうか。

「冷凍ブドウ」の連想で、冷蔵庫にあったミニトマトを凍らせてみた。味はトマトだから癖があるが、舌触りはやはりシャーベット状で好ましかった。聞きかじりであれ何であれ、食べ方を工夫するのは創造的で面白い。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ん~・・この手があったか。
ふだん冷蔵庫近辺に立ち寄らない私にとっては、画期的なアイディアです。

こんど葡萄を買ってきてやってみます。