2009年10月21日水曜日

工事たけなわ


コハクチョウがいわきに飛来してから、夏井川の堤防を散歩する時間が長くなった。歩数にしてざっと700歩分、往復600メートル近く歩く距離が延びた。

朝はコハクチョウが羽を休めている平・塩と中神谷の境界付近まで足を伸ばし、双眼鏡で飛来数を数える。きのう(10月20日)はおよそ25羽がやって来た。夕方は逆ルートをたどる。日の沈むのが早くなったので、散歩時間は1時間ほど繰り上げて4時ごろ。このとき、コハクチョウの姿はない。

すぐ近くの河川敷で改修工事が行われている。土砂を搬出するダンプカーが慌ただしく行き来している。コハクチョウたちは早朝、まだ静かなうちにやって来る。工事が始まると落ち着かないのか、すぐ本拠の平窪に戻ってしまうようだ。その証拠に、工事が休みの日曜日ともなると、数十羽がのんびり昼寝を楽しんでいる。

工事は、今がたけなわ。夕方4時といえば、一日の作業が終了する一時間前だ。左岸の堤防はダンプカーがひっきりなしに往来しているから、ウオーカーはあらかた河川敷に降りてサイクリングロードを進む。対岸でも河川敷の土砂除去作業が進められていて、ダンプカーが次から次へとやって来る。あっちの岸も、こっちの岸もにぎやかだ。

すぐそばに、川を横断するようにサケのヤナ場がある。鮭増殖組合の人たちが、両岸から投網を持ってサケが現れるのを待っている。その下流、右岸の竹林では伐採作業が行われている。重機が、切られた竹をわしづかみにして運び出している=写真。といった具合で、夕方の夏井川界隈は「動くもの」であふれていた。

堤防のそばに住む人たちにとっても、このにぎやかさは気になるのか、堤防に立って作業を眺めている姿をよく見かける。工事が峠を越すまで、ここではコハクチョウよりダンプカーと重機が主役だ。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

見るからに大がかりな改修工事ですね!

この蛇行の地域は河川災害が過去にあったのでしょうか?聞いたことがない気がしました。 

それに、鮭の簗場が設けられるということは、遡上しやすい環境なのでしょうから洪水の状況と違うとは言っても改修工事と簗場との接点がどうも不思議な感がします。

景気対策補助事業の対象として、ここをあてつけて実施してるのでしょうか?

川を生かすも殺すもそこに暮らす人の手がどれだけ入るかどうか、共生してるかだと読んでて考えさせられました。