2009年12月20日日曜日

猫小屋


わが家の小さな庭に壊れかけた犬小屋がある。ばらして片づけたいのだが、カミサンが聴き入れない。さわらぬカミにたたりなし。ほうっておいたら、いつのまにか野良猫どもが集まって、だんごになって夜を過ごすようになった。午後遅くにはもう犬小屋に入り込んでいる=写真

庭は車の駐車場でもある。夕方、車で帰って来ると、わらわらと猫どもが犬小屋から飛び出して逃げる。家の濡れ縁や箱の上でひなたぼっこをしていて、やはりわらわらと逃げ出すときもある。いつも私が「ガオッ」と吠えるからだ。

ところが、車で出かけるためにエンジンをかけるとすぐ、どこからともなく現れて庭の方に入り込む。この猫の、人間をヘとも思わないしたたかさは何なのだ。人をバカにするにもほどがある! 車を庭へ戻して追い散らしてもシレッとしている。そこが猫の猫たるゆえんなのだろう。

カミサンは猫も、犬も好き。カミサンのきょうだいもみんなそう。私は猫でも、犬でも1匹だけなら好き、複数は駄目――という人間だから、どうしてもカミサンとは猫のことで衝突する。

猫の毛が服に着く、黒いマットに散乱している。なんとかしてくれと声を荒げても、猫かわいがりの人間には通じない。野良猫を見ると「ガオッ」とやるのは、だから腹いせ、八つ当たりでもある。死んだら化けて出られそうだ。

家猫が3匹いる。それだけでへきえきしているのに、庭の犬小屋、今はもう「猫小屋」だが、そこに4~5匹が来て夜を過ごす。家の床下をすみかにしている別の猫親子もいる。

もうあきらめた。猫どものサバイバル精神に負けた。見て見ぬふりをするしかない。でないと、いつも腹を立てているようになるから。

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