2010年1月2日土曜日

フキノトウを摘む


元日の午後、夏井川渓谷(いわき市小川町)の無量庵へ出かけた。一夜飾りを避けて、年末の30日までに「正月様」を飾らなくてはならないのだが、それができなかった。まず、「正月様」を玄関に飾り、床の間にも餅を供える。そのへんはカミサンが詳しい。例年のことながら指示に従うだけだ。

暮れにたまった生ごみも堆肥枠に投入しなくてはならない。いつもだと畑に埋める。が、畑はカチンカチンに凍っている。で、落ち葉を集めた堆肥枠に混ぜ込むのだ。

平地の平を車で行くと、西に広がる阿武隈の山並み、水石山から南方が雪雲で煙っていた。国道49号はどうやら雪だ。三和町は銀世界だろう。水石山の北、夏井川渓谷のあるあたりは晴れたまま。ノーマルタイヤでも大丈夫なはずだ。無量庵に着くと、濡れ縁にあるバケツが雨と雨樋から垂れる水を溜めて凍っていた。

元日から鍬をふるうようなことはしたくない。スコップも握りたくない。で、無量庵の下の空き地を歩いてフキノトウを2つ摘んだ=写真。正月にはいつもそうする。ついでに、南面する土手のへりに生えている木の根元をチェックした。エノキタケが出ているかもしれない。暮れにはヒラタケが生えていた。エノキタケはなかった。

フキノトウとエノキタケのチェックが済めばやることはない。こたつに入って本を読んでいるうちにうとうとし始めた。昼間から睡魔が襲って来るのは、たぶん飲み疲れのせいだ。カミサンは針仕事をしながら、ラジオをかけて天皇杯サッカーの実況を聴いている。

G大阪が勝ったころ、ひょいと窓の外を見ると雪が降っていた。車の屋根がうっすら白くなりかけていた。大急ぎで帰り支度をすませ、街へ下りた。

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