2010年1月7日木曜日

初巡り


わが住まいのあるいわき市平から、小川方面に用事があったついでに夏井川渓谷の無量庵へ出かけた。きのう(1月6日)のことだ。生ごみを埋める。今年初めて森を巡る。この二つが目的(隠れた目的は天然のエノキタケ探索)。生ごみは埋めるというより、堆肥枠の落ち葉に混ぜ込むだけ。それはあとでもいい。まず、森へ入った。

晴れてはいたが、風が強い。帽子を飛ばされないようにしながら、吊り橋を渡り、森の小道に入り、すぐ「木守の滝」に対面する。まだ寒気は厳しいとはいえない。「しぶき氷」はてっぺんの一部だけ=写真。氷柱をかち割って持ち帰り、冷凍庫に保存するなんてことはできない。滝の下部はまったく凍っていないのだ。

いわきでは、1月下旬から2月初旬にかけて極寒期を迎える。そのとき、この滝がどこまで凍るか。完全な全面凍結は見たことがない。表面が氷で覆われても、透き通った氷の奥には水の流れが見える。この10年以上、「木守の滝」の凍り具合を温暖化の指標のように観察してきた。今年の判定はどうか。

木々はすっかり葉を落とした。見晴らしがいい。谷底に近いいつものコース。森の生き物にとっては一番きつい時期だろう。なにもないのだ。木の実があるわけではない。キノコが出ているわけでもない。落ち葉が林床を覆っているだけ。

鳥やイノシシ、テン、タヌキたちはどうメシを食っているのだろう。と思いながら、無量庵の近くまで戻って来ると、テンのものと思われるフンがあちこちに散乱していた。まさかテンが寄り集まって正月を祝う宴会を開いたわけではあるまいな。案ずるまでもない。彼らはたくましく生きているのだ。

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