2010年2月12日金曜日

台所が水浸しに


日曜日はたいがい夏井川渓谷(いわき市小川町)の無量庵で過ごす。それが、1月31日、2月7日と用事があって、街にとどまった。2週も続けて足を運ばないでいると、なにか不安な気持ちになる。きのう(2月11日)午後、思い立って無量庵へ出かけた。ほぼ3週間ぶりの無量庵だ。不安が的中した。

県内の新聞社で働く後輩の名刺が戸のすきまに挟まっていた。名刺の裏に「ブログを見つけ、なつかしくなり立ち寄りました。日々の楽しみとしております」とあった。1月31日、午後1時前にやって来たようだ。〈これはすまなかった〉と思いながら部屋に上がる。そこまではよかった。

まず、水道管凍結の有無を調べる。これが冬の無量庵での習慣。で、早速、台所をのぞくと、ステンレス製のキッチンに水滴が散らばっている。おかしい。目を凝らす。温水器の継ぎ目部分から、ヒューヒュー音を出して水が噴いているではないか。

壁に掛かるタオルを針のような水が直撃し、壁をぬらし、床は水浸しになっていた。スリッパも水を含んで重い。靴下がたちまち水にぬれる。冷たい。

無量庵では地下水をポンプアップして飲み水などに使っている。揚水ポンプの電源を切ったあと、カミサンとぬれた絨毯や敷物を取り出し、タオルケットを引っ張り出して床に敷き=写真、水道工事業を営む友人に電話を入れた。

彼はこの15年間に3回ほど無量庵へ駆けつけ、凍結・破損した水道管を修理している。今度も予定を立てて直してくれることになった。

一息ついたあと、いつ継ぎ目部分が凍結・破損したのか、考えた。前に一台、同じ理由で温水器を駄目にしているので、冬は水抜きを欠かさない。水抜きはしてあったが、やられた。予防の意味がない。平地のわが家で給湯器が凍った2月7日、日曜日。その日に凍結・破損したのだ、きっと。

そうこうしているうちに、天気はみぞれから雪に変わった。ぐずぐずしてはいられない。生ごみを堆肥枠の中に埋め、風呂場や洗面台の水道管の無事を確認して無量庵を離れた。2月に入って三度目の雪。南岸低気圧が東進して北東から寒気を呼び込んだ。水道管破損、雪。このところの暖冬ですっかり忘れていた現象だ。

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