2010年4月3日土曜日

山里を行く車


週末ではなく、平日に夏井川渓谷(いわき市小川町)の無量庵へ出かける回数が増えた。用事があって日曜日も街にとどまっている――そんなケースが多くなってきたのだ。平日だから世の中は動いている。みんな仕事をしている。山里でもそれを実感することがある。

そんな平日に、朝食後、平の自宅から無量庵へ車を走らせた。夏井川渓谷に入ってしばらく行くと、県道前方にいわき市の移動図書館車「いわき号」の姿が目に入った。江田駅手前の踏切で追いついた=真。ひっそりとした山里を色鮮やかな車が行く――それだけでとても新鮮に感じられた。

「いわき号」は月に一回、夏井川渓谷を通り越して川前地区に入り、3小・中学校と2保育所を巡回する。週末だけの無量庵通いでは見えない市立図書館の地域サービス業務、公共の仕事の一端だ。

山里を行く車は――。日曜日は、ほとんどがマイカーだ。これが、平日になると道路パトロールカー、トラックなどが主力になる。とはいっても、ひんぱんに行き来しているわけではない。思い出したように通る程度にすぎない。その過程で移動図書館車に出合った。

それはさておき、無量庵へ行くたびに出合う車がある。クロネコヤマトの車と郵便車だ。この車を走らせている会社は地域の隅々にまで配達ネットワークを張り巡らせている。日中は鳥語だけが響く小集落から眺めれば、家があっちにぽつん、こっちにぽつんの山里だ。配達効率はすこぶる悪い。

官営だった会社の方はともかく、新規参入をした方については、いつもよくやってるなという思いを抱く。

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