2010年4月11日日曜日

火遊び


北海道で乳幼児4人がワゴン車内で焼死した事故には胸が痛んだ。焼けた車内から100円ライターの残骸が見つかったという。

小学校に上がる前、仏壇のマッチ箱をもち出して、遊び仲間3~4人で火遊びをしたことがある。田んぼのあぜに穴を掘り、枯れ草を集めて火を着けたら煙が上がった。ちょうどそこへ近所の大人が通りがかり、「何してんだ、コラッ!」、怒鳴られて慌てて逃げた。大人は、どこのだれかは先刻承知。家に帰ると、さっそく大目玉を食らった。

3歳ぐらいになると、大人のすることはたいていしたくなる。ボッと火が着くマッチは最も興味深いものの一つ。家に遊びに来る孫(3歳)も、床の間にある線香立て=写真=に大人のまねをして線香を上げようとする。

北海道の火事までは線香を上げてお鈴をチーンとやり、「ナーム」と手を合わせるのが面白くて、請われると線香に火を着けてやった。が、火事以後はマッチ箱を孫の目に触れないところにしまった。大人のまねをしてマッチ棒を取り出し、火を着けてくれるよう催促したことがあるからだ。危ない、危ない。次は自分で火を着けようとするに違いない。

幼児は大人の常識を越えたところで行動する。危険な芽はできるだけ摘んでおかないといけない。たばこを吸わなくなったから、家にライターはない。といっても、ガスコンロ、石油ストーブがある。外での急な飛び出し、踏切や浴槽も事故の場所になりかねない。時折、3歳児の目になって周囲をチェックしてみることが必要だ。

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