2010年5月28日金曜日

バスターミナル


常磐湯本温泉で会合があり、電車に乗るためにバスで出かけた。最寄りの駅はいわき駅だ。ペデストリアンデッキ(かさ上げ広場)の下、南口駅前広場にあるバスターミナル=写真=で降りた。帰りは、バスターミナルとは反対側のタクシー乗り場に足を運んだ。3月下旬に同広場の供用が開始されてから、初めて両方を利用した。

広場ができるまでは、目の前の再開発ビル「ラトブ」前がバスの終点だった。ラトブ内の総合図書館に行くには至極便利だった。降りたら、そのままラトブの中に入ればよかったのだから。

駅前広場が完成してからは、バスは駅横づけだ。駅利用者には便利になった。駅は橋上化されている。南に展開する街に用事がある人は、駅へ行く人同様、2階直行のエレベーターか、階段か、エスカレーターかでペデストリアンデッキに出なくてはならない。

私がバスを降りるとすぐ別の路線バスが入って来て、学生をはきだしだ。さっと来て、さっと行く。随分効率的、機能的になったものだ。

駅前大通りにバスが駐停車していたころは、確かに交通の支障にはなった。それが、じかに駅前のバスターミナルというかたちで整理されてみると、車は車、人は人となり、新たな便利と不便が生まれた。その仕組みに慣れるまでには少し時間がかかるのだろう。

ここへは観光バスは乗り入れができないらしい。4月下旬に観光バスをチャーターして郡山市へ出かけた。帰りの段になっていわき駅前で降りたい人が出た。駅へ、つまりバスターミナルへ――。「入れないんです」と言われた。列車と組み合わせた市内観光はできないわけだ。ニーズもないのか。腑に落ちなかった。

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