2010年6月1日火曜日

間引きカブ


無量庵(夏井川渓谷)の畑にあるコカブの葉が成長し、となりの葉とこすれあうようになった。何度か間引きを続け、株間を広げながら追肥した。それが、この半月で葉が一気に大きくなったのだ。根も膨らんできた。

おととい(5月30日)の日曜日に初めて収穫した=写真。とはいっても、まだ間引きカブだ。径2~4センチ程度だろうか。

畑には小石が多い。取り除こうとしたこともあったが、やめた。きりがない。小石は土の中で太陽を遮る役目を果たす。石の裏側はそれで湿っている。ミクロレベルではそうだ、と思うことにした。

その代わり、根菜のできには目をつむる。大根が二股どころか、五股、八股になる。人体に似ているといって新聞のトピックスになるときがあるが、それはたいがい土中の小石に根の肥大が邪魔され、分岐しながら根が大きくなったからだ

わがコカブも一つ、そんなものがあった。小石に邪魔されて裂けた状態で肥大した。傷物だが、自家消費だから見た目は気にしない。朝、ぬか床に入れて、宵に取り出して食べた。傷のついた部分は白ではなく、くすんだ黄土色になっていた。それでもかまわない。酒のつまみにして食べた。うまくはないが、まずくもなかった。

コカブはぬか床の中ですぐやわらかくなる。ぬか漬けに向いている。そのために栽培しているようなものだ。しかも、手っ取り早くつくることができる。二十日大根の兄貴分、と考えればいい。にしても、やはりもう少し見た目をきれいにつくりたい――とは思う。

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