2010年6月11日金曜日

庭木の白い花


例年より10日ほど遅れて、1本の庭木が白い花を付け始めた。枝先にわんさと小花のかたまりができる。ハナアブ、アシナガバチ、チョウチョウ……。虫たちが次から次に花蜜を求めて訪れる。

去年もおととしも、花が咲くと虫たちがやって来た。が、肝心の木の名前が分からない。それでこの時期、いつもストレスがたまる。今年もハナアブたちが現れてストレスがたまり始めた。何という木なのか、きょう(6月10日)こそ名前が分かるまで調べるぞ、と決めた。

まずはインターネットでそれらしい木の花を検索する。ネズミモチ、ないしトウネズミモチに近いことが分かった。が、葉のかたちが違う。花も仔細に見ると違う。ネット検索はそれで頓挫した。

街に用事があったので、その前後にいわき総合図書館で数冊の植物図鑑をめくった。やはりネズミモチに似ていることが分かったが、実際のネズミモチを見ている身としては、そうではないことも実感できた。

夕方、再度ネットで検索するうちに、それらしいものが目に留まった。ネズミモチの仲間のイボタノキではないか。花が似ている。葉も似ている。違和感がない。ここはイボタノキということでいいのではないか――庭から手折ってきた白い花と画像を比較して目が反応する。

白く細長い小さな花は先端が四裂している。ハナアブやクマバチ=写真=たちがその花に首を突っ込む。そのせいかどうかは分からないが、白花が次から次にこぼれ落ちる。下生えの葉や地面にその花が散乱している。見ているはなから落花する。それがイボタノキの特徴なら間違いはないのだが、そういう情報にはお目にかからなかった。だから、断定は避ける。

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