2010年6月28日月曜日

裏ごし梅ジャム


夏井川渓谷の無量庵に高田梅を2本植えたのが、実をつけるようになった。先日、それを収穫して梅ジャムをつくった。

今年は裏ごしをすることにした。馬の毛の裏ごし器が出てきたが、ぼろぼろになっていて使えない。梅の実を3回ゆでなおしたあと、ホームセンターへ出かけた。全体がステンレスの裏ごし器しかない。平・本町通りの曲物店に飛び込んだら、馬の毛の代わりにステンレスを使った裏ごし器があった。「馬の毛はもう料理人も使っていないよ」といわれた。

店主は曲物師でもある。いわきの中心市街地に曲物師がいた、ということに感激して、少々値は張ったが、曲物の裏ごし器を手に入れた。

さて、それからが大変だった。軟らかくなった梅の実を木ベラでつぶしながらこしていく。ホーロー鍋で二つ分取れたが、2回目は半分裏ごし、半分つぶしただけのもになった。時間がどんどん過ぎていく。夕方になってもこしきれないのではないか。時間短縮のために手を抜くことにしたのだった。

品質は当然、ちゃんと裏ごししたA級と手抜きをしたB級に分かれる。B級にはつぶしきれなかった梅の実のかけら、茶色い傷の表皮も混入している。味はしかし、そう変わらないはずだ。

カミサンの同級生から届いていた空き小瓶にジャムを入れると、ちょうどいい具合にホーロー鍋の底が見えた。差し上げる人には差し上げ、残りは冷蔵庫にしまい=写真、おととい(6月26日)、初めてパンにつけて食べた。ジャムにするまでの手間暇を思いだして、食べる前から食傷気味になっていた。が、今年は食感がまるで違う。

去年のように、つぶしただけで煮たのと違い、きめが細かくなっている。味もまろやかになっている。やはり、裏ごしが功を奏したのだろう。手間暇はかけるものだと思った。

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