2010年8月1日日曜日

ツクツクボウシ鳴く


わが家の庭にある柿の木は「セミの止まり木」。6月から7月へとカレンダーが変わるころ、ニイニイゼミが柿の木に現れてかぼそく鳴く。今年、初鳴きを聞いたのは7月2日夕方、近所を歩いていたときだ。向かいの家の庭で一声、「ジー」と鳴いた。それから何日もたたずにわが家の庭でも鳴き出した。

ヒグラシは夏井川渓谷で聞いた。梅雨のさなかの7月11日、曇天の朝だった。周りが家だらけのわが家の庭には、さすがに現れない。少し遠出して郊外を行くと、夕方には「カナカナ」の鋭い音が飛び交う。暑い夏の日の夕暮れを象徴するセミだ。

アブラゼミ=写真=は7月28日夕方、庭の柿の木で鳴いた。「ジリジリジリジリ……」。確かに、てんぷらを揚げているような音が途切れずに続く。

ヒグラシの鋭さ、アブラゼミの暑苦しさ、ニイニイゼミの心細さに比べたら、ミンミンゼミの鳴き声は明朗だ。まだわが家の柿の木では鳴かないが、7月29日朝、近所で鳴いているのを聞いた。

昨日(7月31日)朝は、庭でツクツクボウシが鳴いた。随分早いお出ましだ。記憶にある初鳴きはだいたい、月遅れ盆が過ぎてから。残暑のなかに秋が忍び寄ってきたかなと思うころ、「ツクツクホーシ、ツクツクホーシ」が聞こえる。それが、今年は7月のうちにセミのそろい踏みとなった。

きょうから8月。行政区の役員に加わったために月遅れ盆の行事その他、期限、あるいは締め切りの決まっている仕事がある。合間に庭の「蝉時雨」に心乱されることなく、パソコンに向かわなくてはならない。早めにねじを巻かないと慌てふためくことになる。

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