2010年8月2日月曜日

肉食アブ


きのう(8月1日)早朝、夏井川渓谷の無量庵へ出かけた。1週間ぶりにキュウリを収穫し、三春ネギを間引いたあと、うねの草引きをした。たちまち玉の汗が出た。水を飲み、スポーツ飲料を飲んでは室内で休み、また菜園に戻って草引きをする。〈熱中するな、熱中するな〉と呪文を唱えながら。

そんな作業の合間、扇風機を「強」にして室内で涼んでいると、アブが何かをかかえて目前を横切り、障子に止まった。ニホンミツバチらしいものを押さえつけている=写真。図鑑を見ると、吸血アブではない。体液を吸う肉食アブだ。ムシヒキアブと総称される仲間の一種らしい。

ニホンミツバチが飛んでいたところを急襲した。あごで背中をがっちり押さえつけ、すぐ近くの無量庵の中に運び込んで羽を休めた。さあ、これからゆっくり食事をしてやるわい、といったところか。

ほぼ1時間半後、アブの有無を確かめたら、廊下をはさんで障子とは反対側のガラス窓にいた。ニホンミツバチをポイと捨ててすぐ外へ飛び去った。

ミツバチは1センチ強。5倍のルーペで細部をみると、背中に針に刺された跡らしいものがあった。腹部を太陽の方に向けると空洞になっていた。ミツバチは、腹は空洞なのだろうか。そんなことはあるまい。アブが体液を吸い尽くしたために空洞になったのだろう。ものすごいハンターが渓谷にいたものだ。

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