2010年8月9日月曜日

草引き応援


きのう(8月8日)、カミサンの実家へ行って庭の草引きを手伝った。亡くなった義父の前の当主、つまり先々代のときにつくられた庭だという。ざっと100年の歴史はあるか。庭の草引き・刈り込みは月遅れ盆を前にした恒例行事。午前中いっぱい、結婚37年目にして初参加の私を加えて、4人で作業をした。

ケヤキの大木を軸に、松、ヤブツバキ、柿などが配され、苔を覆うようにツワブキやマンリョウ、ユリ、アジサイ、ササ、ドクダミ、その他が繁茂している。庭というよりは小さな林だ。

長袖シャツを着て、首から顔にかけてざっくりと布(ガーゼマフラーというやつ?)をまき、尻には蚊取り線香をつるして、鎌で下生えを刈り始める。ヤブ蚊が目の前をブンブン飛び交う。義弟たちは防虫ネットの付いた麦わら帽子をかぶっていた。それほどヤブ蚊が多いのだ。

難敵はしかし、蚊より暑さだった。連日の猛暑。作業を始めるとすぐ汗が噴き出した。30分もたたずにシャツがぐしょぐしょになった。熱中症にかかってはたまらない。ときどき、いや絶えずスポーツドリンクを補給した。アブラゼミとミンミンゼミの蝉時雨が暑さに拍車をかけた。

苔で覆われた地面には、ネムノキや針葉樹の幼樹が芽を出していた。名前の分からない実生の幼樹もあった。息絶えたアブラゼミ、あわてふためく太ミミズ、時折現れるチョウ、枯れツツジの幹のサルノコシカケ……。この小さな林間にも生産・消費・分解の循環が息づいている。

およそ3時間の格闘の成果は、草の山と大きな袋4袋に集約された=写真。地下茎で増殖するササやドクダミをあらかた始末すると、だいぶすっきりした。これらはしかし、また地下茎を伸ばして来年顔を出す。かくして、草引きには終わりがない。

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