2010年8月23日月曜日

三春アーツ&クラフツ


郡山市立美術館へ行って来た。「ピーター・ラビット」の生みの親、「ビアトリクス・ポター展」が開かれている。いわきへの帰り道、三春ハーブガーデンに寄ろう、となった。

1年に一度、そのへんを通る程度では記憶がはっきりしない。去年は3月、美術館へたどり着くまでに時間がかかった。今年は、途中まではすんなりいったが、最後になって迷いが出た。その道でよかったのに、Uターンしてわざわざ遠回りしてしまった。

その帰り、三春ハーブガーデンはこの辺にあると思い定めていたのだが、案内標識を見落とした。通り過ぎた。どこを通っているか分からなくなった。と、にぎやかな音が聞こえてきた。天文台風の建物がある。お土産屋風の大きな建物もある。車がいっぱい止まっていた。何かイベントをやっている。カミサンの好奇心がうずいた。

会場=写真=をのぞくと、首から「スタッフ」カードをぶら下げている女性がやって来て資料をくれた。「三春アーツ&クラフツ」のイベントだった。あとで分かったのだが、そこは三春ダム「さくら湖」への道沿いにある「さくら湖自然観察ステーション」だった。向かい側の「お土産屋風」は「三春の里田園生活館」だった。

三春に住んでいたり、ゆかりがあったりするアーティストや職人およそ40人が8月21、22日の二日間、作品を展示・即売するイベントのようだった。いわき市の女性の名前もあった。陶芸を主に、絵画・写真・張子人形・木工・板金・つる細工ほかの作品が並んだ。

こういうイベントでは、私はさらっと見てすぐ会場の外へ出る。で、カミサンを待つ。その時間がいつもより長い。会場へ戻って探すと、カミサンは夫君がいわき出身だという染織の田仲スイ子さん(三春町)と話をしていた。

「田仲」の名字にピンと来るものがあった。「ご主人はいわきのどこですか」「えーと」「田仲だから、高久?」「そう、そう」「牛転(うしころばし)?」「そう」。牛転に知人がいる。周囲に「田仲」姓が多い。もしやと思ったのが的中した。一気に距離感が縮まった。

それよりなにより、田仲さんの紬の着物とショールの作品に目を見張った。素人目にも愛情をこめてていねいに仕上げていることが分かる。道に迷っていいものに出合った。

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