2010年11月23日火曜日

いい夫婦の日


11月22日は語呂合わせで「いい夫婦の日」だとか。テレビが夕方のニュースで街頭アンケートの結果を報じていた。「夫婦円満の秘訣は?」。「対話」だとか「感謝の言葉」だとかが、上位にランクされていた。それはその通りだが、もっと大事なことがある。「一緒にいない時間を持つこと」が抜けている。

先週末、夏井川渓谷の無量庵で男たちが鍋をつつき、焼酎を酌み交わした。誰いうともなくカミサンの話になった。「愛妻家」の割合と「恐妻家」の割合は、一人の人間のなかでも微妙に変化する。いつも同じではない。日によって、時間によって異なるのだ。あるときは愛妻家、あるときは恐妻家――そんな日々の繰り返しだ。

「夫婦円満の秘訣は」と、白洲次郎・正子夫妻の“名言”を披露した。「一緒にいない時間を持つこと」がそれだ。私が無量庵に泊まるのは、いわば「週末別居」。一緒にいない時間を持つことでもある。それでなにかのガス抜きができているのかもしれない。

男たちは、そうしてしばし「週末別居」を楽しんだあと、少ないふとんを使って雑魚寝をした=写真。そんなことはしょっちゅうでは困るが、たまには集まって、ああでもないこうでもない、とやる。そこがいいのだ。相談の結果、来年秋の“修学旅行”も決まった。

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